沖縄 (琉球) の精神的文化の特徴
・「命どぅ宝」=沖縄口(くち)で、”人の生命は宝物”
(生命そのものは他の一切の財産や名誉よりも優れたもの。あるいは健康で頑健な身体や、逆に五体に不満足。または不治の病いが有ったとしても、生きている生命それ自体が無上の宝物の意)
・「チムグルさん」=沖縄口(くち)で、”心が苦しいの意” (他者の苦しみの心を鏡に映った自分の姿のように自分自身がその苦しみとして感じてしまうこと。これは琉球人の持つ特性であり、同苦という表現よりも、”親が子を思う” “赤子が母親を慕う感情” に同一する心)
この二つの琉球に伝わる文化の心は、人間がもともと持っている「人間が人間としての高い精神性」として現代社会では、”仏法生命哲学” として、広く認知されるようになった。
特に海外では192カ国・地域へと、その生命哲学は宣揚され、国によっては学校教育の教科書として、また池田哲学研究所として研究が進んでいる。
なかんずく仏法の最第一の思想とされる法華経で説く「仏性(ぶっしょう)」の働きを具現化し、現代文明においての日常生活の実践論そのものが “生命哲学の根幹” となっている。
6月23日は沖縄慰霊の日。70年前のこの時を組織的地上戦が終わった日として、「沖縄の終戦の日」とも定めている。
今年、3月22日には、沖縄青年部2万名が集結。そのメンバーの一人、沖縄の華陽会の友の作詞・作曲でもあり、大会のテーマ曲「ONE」の題名に込められた思いは「小説・人間革命」に流れる主旋律と共鳴するものだった。
それは「生命尊厳の思想」を確認すると同時に、それを世界に発信するには、「一人」が勇気を起こし、目の前の「一人」のために心を尽くすことから始まる。そして、その行動の連鎖が、やがて人々の心を「一つ」につなげていく。
また、この慰霊の日の前の20日・21日には、青年部主催の「青年平和主張大会」を開催。
開催場所となったのは、終戦後、米国が中国本土へ向け「核ミサイル発射基地」と化していた跡地を「世界平和発信の地」として180度転換した沖縄研修道場(恩納村)であった。その場所で、恒久平和への誓いを題した劇、エイサーに込められた民衆歓喜の舞を披露した。
法華経で説く「三変土田 (さんぺんどでん) の原理」は、世代を超えて、繰り返し繰り返し連続してその地を、その国土を、そこに住む一人ひとりの胸中に生命尊厳の思想を固め征く戦いに他ならない。
“戦争の宿命” を “恒久平和への使命の歴史” へと転換する作業こそ、私の、そして青年(きみ)たちのこの世の使命であってくれ給え。
私の今年の目標は100人の友に、祈って・動いて・書いて・話して、生涯、心に崩れざる「平和の砦」を構築すること。
それは “生命尊厳の生命哲学” を語ること。”池田哲学” を語ることだ。
語った分だけ友の心に”妙法”の種は植えられる。いつの日か縁に触れ、その”妙法の種”は必ず開花するのは断じて間違いない。
また “門法下種” (この妙法の哲学・生命哲学を語り聞かせること) も、”発心下種” (この哲学に共鳴し、聞いた友が発心し決意し、この法を共々に伝え広げていのこと) もその功徳は一緒だよ。開花する機根は聞いた相手にあるからだ。
我が友よ、なにも難しく考えることはない。「そうだ! そうだ! そのとおりだ! 」と言えるだけでも素晴らしい戦いではないか。共々に境涯を拓き人類の心に “仏法生命哲学” を語っていこう!!!
それは、まず身近な一人の友に「仏性」の種をまいて征くことから始まることを忘れまい。