4.24に学ぶ

長い目で見れば、学会はまだ80年です。

「宗門が750年という歴史と比較して、いつのまにか、学会も宗門とそんなには、

変わらなくなるよ」との先生の言葉が思い出されます。

君の時代にこそ、先生が夢に見た、『理想の創価師弟の学会』を創って下さい!

具体的には、学会の組織で言えば、民間より副会長が誕生する事です。

今の宗教法人創価学会から、サラリーマンとして、給与を貰うのではなく、

自分自身が信心の結実として、財力も教学力も、そして最第一の折伏力も、

そして活動量も、全てに優れた人材を求めています。

また、議員として戦うのであれば、学会の組織力に頼らず、

自らの力で集票能力と「民を親とすべし」との大聖人の心を戴した人材です。

党も今の公明党に所属する、しないは関係ないのです。

世界には、このような大境涯の人材群が地湧の菩薩としての誕生を待っています。

先生の構想は、「出でよ10万の池田大作。10万の戸田城聖」と言われました。

師弟共戦の中にこそ、過去、現在、未来という三世にわたる

永遠勝利の幸福境涯が作れるのです。

現世だけ諸願 (しょがん) の達成や幸福感だけでなく、

その人の生命は来世もまた同じ幸福境涯で生まれてくるのです。

そしてその福運は、本人だけでなく、

先祖7代・子孫7代にまで福運は及ぶと大聖人は仰せです。

ご本尊の前で唱題をする事と、折伏弘教の対話の二つの実践は、

自らの生命に内在する悩みや苦悩を変換して、

晴れ晴れとした大満足の生き方への挑戦なのです。

まさに、信心とは無限の向上、永遠の希望なのです。

自分自身に大歓喜の勇気が涌くのです。

勤行や唱題は、我が仏性を発揮する作業です。

君自身に梵天・帝釈が現れ君自身を守りに護るのです。

全ての願いが叶うのです。

とにかくも自分自身の全ての課題を、素直のままで祈り、

そして広布への誓いを立てるのです。

ありのままの姿で、ご本尊に深い祈りの唱題を続けるのです。

『これが誓願の祈り』です。

同じ祈りでも、「自分の事だけに執着した祈り」と、

「広宣流布への大願の祈り」とは天地雲泥の差があるのです。

『広布誓願の祈り』こそ、実は自分の事だけの祈りも叶うのです。

今、始まっている座談会運動は、大激励運動です。会員を励まし続けるのです。

池田哲学を勉強し、自分の言葉で人に会話をするのです。新聞啓蒙なども同じです。

それ自体が相手の仏性の心を呼び覚ましていく作業なのです。

仏縁が結ばれる折伏精神なのです。

常に、戦う心があるか、どうかなのです。

そして信心とは究極の勇気です。折伏する勇気です。

勇気を奮い起して、君の知人・友人に、学会正義を語って行って下さい。

学会活動に徹し抜いた功徳は絶大です。

その功徳は足し算ではなくて、いわば掛け算のように溢れ出てくる。

これが一念の力であり、妙法の法則であり、勝利の方程式です。

広布の責任を担い立つ行動は計り知れない威光勢力を広げます。

自分自身に崩れざる永遠勝利の福運が積まれます。

12月号の大白蓮華で、崇峻天皇御書 (すしゅんてんのうごしょ) では、

五年間の長き過酷な逆境の冬を乗り越えた四条金吾の内薫外護 (ないくんげご)

の法理の功徳が紹介されています。

沖縄広布に学べ

いよいよ創立80周年の開幕です。それは世界広宣流布の開幕の時なのです。

世界128カ国・地域に青年リーダーは誕生しました。

「源遠流長」の原理から言えば、末法の広宣流布は始まったばかりです。

いよいよ、これからなのです。

新年、大百蓮華1月号・2月号には、

「沖縄から世界広布の陽が昇る」と題して、会長就任の2ヶ月後の昭和35年7月16日、

先生はパスポートを手にして当時米軍の占領下にあった沖縄を訪問される様子が

紹介されています。

「戦争の歴史から、平和の歴史へ」の大転換の戦いの開始です。

不思議にも、大聖人が折伏の書、「立正安国論」を時の執権・北条時頼に

上呈した1260年7月16日より、ちょうど700年の目のその時です。

先生の沖縄訪問は本格的な「立正安国論」の闘争と符合したのです。

明年で750年です。今、なぜ沖縄なのか。

「一番苦しんだところが一番幸せになる権利がある」そして、

「沖縄の文化の心は、最も仏法に近い」からです。

この沖縄の心を模範とせよとの、師匠の大激励が世界に発信しているのです。

世界では、まだ貧困をはじめ、紛争・戦争の地域が数多く残っています。

沖縄も、いまだに戦後の遺骨収集や不発弾処理が終わっていません。

経済格差・基地問題など、内地からみたら遠い国のように思うかもしれません。

その一番苦しんだ地域がその宿命を転換することにより、世界広布は仏法証明の

歴史としての、その真実を残せるのです。

1964年、昭和39年12月2日小説「人間革命」は、

旧沖縄本部の和室で執筆を開始されました。

書きだしの冒頭は

「戦争ほど、残酷なものはない。戦争ほど、悲惨なものはない・・・」と

軍部に立ち向かった恩師や、地上戦を経験した沖縄の人々の

慟哭の叫びが込められています。

信心で、自らの宿命を転換し、人間革命の歴史を築けとの師匠の大激励なのです。

そして、沖縄の人々の心には「開かれた海洋国」の気風があるのです。

大海原は世界につながる我が道とみて、乗り出して行く。

そこにはロマンが感じるのです。

南米やアメリカ・ヨーロッパ・東南アジアで、多くの沖縄出身者は活躍し、

その国の草創期を切り開いたリーダーもいます。

沖縄の方言で、「イチャリバ チョーデー」=行き会えば、皆、兄弟=といって、

胸襟を開くところには、どちらが上とか下とかいった、息苦しい関係はない。

その平等に語り合う場には、海風が薫り、明るい青空や星空が広がる。

これが沖縄の精神です。

日本の東京は政治と経済の中心です。

世界広宣流布の中心は、「沖縄の信心の心」なのです。

師弟の魂を、三代の法戦を知り、共に戦うのが信心です。

師匠から信心を受継ぐのではありません。これが大事です。

常に師匠と共に、一緒に戦い続けるのです。

在在諸仏土常世師供生(ざいざいしょぶつどじょうよしぐしょう)といって、

常に戸田先生には牧口先生。池田先生には戸田先生が師匠です。

君もまた、池田先生を師匠と定めて、

師匠と弟子が常に、一緒に新たな広布の歴史を創るのです。

それは心が純粋でなければ、解りません。

御書の勉強でも、解らなくても、「そうだ!その通りだ!」と思って勉強するのです。

そうすれば、自然に理解出来るようになります。疑ったら、混乱するだけです。

御書には、「心こそ大切なれ」「心の財、第一なり」

「志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり」等々と、

何度も何度も、「心」で耐え抜く。「心」で開く。そして「心」で勝つのです。

沖縄創価学会は、その通りの組織が出来上がりました。

君もまた、君の目標である強い心を作り磨いて、

全てが勝利していける人生を歩んで下さい。

君の勝利が池田先生の勝利です。創価の生き方です。

平成21年12月22日 より転載