従藍而青(じゅうらんにしょう)

従藍而青

「青は藍(あい)より出でて、しかも藍よりも青し」と読む。
藍染の青色は藍という植物で染めるが、何度も染め重ねるうちに、もとの藍の色よりも
青く染め上がる。

(10月度座談会拝読御書で、大聖人は10年ぶりに再会した若き南条時光を、亡き父の面影と重ね合わせ、母の共に強情な信仰を貫き通した人生の姿を誉め称えている一文です。)

師を超えて弟子が成長する例えである。

自分(師)より優れた弟子を育てることを「出藍(しゅつらん)の誉れ」という。先生の恩に、勝利をもって報いて欲しいと思う。特に青年の勝利の報告こそ、師は「出藍の誉れ」の思いで万感に迫る感動として、聞いて下さるに違いない。

「過去を振り返れば、勝ち戦。

未来を見れば、宝の中に入っていく人生。

これが本当の幸福であり、

仏の大境涯である。」

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師匠の生命こそ、仏の大境涯そのものである。

ゆえに、師匠の戦いに呼吸を合わせるのだ。

師匠の心を感じながら、自分自身の心と対話しながら、

願って生まれた自らの悲哀を乗り越えて、仏の生命へと染め上げていくのだ。

お題目を唱えながら、そして人にも、この妙法の大功徳を語りながら、染め上げていくのだ。

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