東北の人材城は厳然
妙法を唱える生命は金剛不壊(こんごうふえ)
私の心も東北にあります。愛する皆様方と一緒です。
どれほど痛ましい、甚大な被害か。改めて、心よりお見舞い申し上げます。
胸の張り裂けるような惨状の中で、皆様方は、菩薩の如く、いな仏そのものの
勇気と慈悲と智慧をもって、一人ひとりの友を励まし、
大勢の方々を救ってくださっています。
東北をこよなく愛された、わが師・戸田城聖先生は、よく言われておりました。
「いざという時に、人間の真価は現れる。
いざという時に、絶対に信頼できるのが東北の人だよ」と。
本当にその通りであります。
一番純朴で親切な、一番、誠実で忍耐強い、我が東北の友の偉大な奮闘に、
私は心で熱い涙を流しながら、最敬礼しております。
日蓮大聖人は、最愛の家族を失った一人の女性に、こう仰せになられました。
「法華経をたも(持)ちたてまつものは地獄即寂光(じごくそくじゃこう)とさとり候ぞ」と。
いかに深い悲しみや苦しみにあっても、絶対に負けない。
妙法を唱え、妙法とともに生き抜くわが生命それ自体が、
金剛(こんごう)にして不壊(ふえ)の仏だからであります。
戸田先生も、東北の友に語られました。
「大聖人は、すべての大難を乗り切られた。これが実証です。
あなたには妙法があるのではないか。創価学会があるのではないか」
いまだに、ご家族や同志・友人の安否が掌握できない方々の心中は
察するにあまりあります。私も妻と題目を送り続けております。
御聖訓には、「設い身は此の難にあう値うとも心は仏心(ぶっしん)に同じ」
(御書1069P) あります。
どんな境遇にあろうとも、広宣流布に進む私たちの心は、同じ仏の境涯にあります。
生々世々(しょうじょうよよ)、仏の常楽我浄(じょうらくがじょう)の世界で、
一緒であり、一体なのであります。
仮に一時、離れ離れになろうとも、この生命の不可思議な絆だけは、
決して切れることはありません。
ともあれ、日本中、世界の友が異口同音に感嘆し、驚嘆していることは、
「東北だからこそ、これだけの大災害にも屈しない。
東北には、なんと崇高な人材群がそろっていることか」
ということであります。
創価の名門・仙台支部の誕生から60年—–。
これが、戸田先生の願い通り、誇り高き皆様方が私と共に築き上げてくださった、
難攻不落の東北の人材城であります。
東北出身者の哲学者・阿部次郎は、
「如何(いか)なる場合に於いても思想は力である」と言いました。
最極の人間主義の思想である仏法は最強の人間主義の力であります。
今から250年以上前、ポルトガルの都リスボンは、
大地震と大津波と大火事によって壊滅しました。
しかし、そこから迅速に立ち上がり、幾多の人材の力を結集して大復興を成し遂げ、
最高峰の理想都市を建設していった歴史があります。
どうか大変でしょうけども、一日一日、無量無辺(むりょうむへん)
の大功徳を積みながら、「人間共和の永遠の都」を、
東北天地に断固として創り上げていってください。
私も、愛する東北の皆様のために、いよいよ祈り、総力を尽くしてまいります。
最も大きな難を受けた東北が、
最も勝ち栄えていくことこそが広宣流布の総仕上げだからであります。
大切な大切な皆様方、どうか、お元気で ! お達者で !
四六時中、題目を送りぬいてまいります。
3月18日、池田名誉会長のメッセージ
沖縄同志を始め、全国の会員は猛然と必死の題目を送っています。
諸天よ護りに護りたまえ!命の救出と復興と生活再建が
大成功・無事故で終わりますように。と
♪ 青葉の誓い(東北の歌) ♪
一年を十年の価値ある人生に 生きる人もいる。
「一生 空しく過して 万歳 悔ゆる」人もいる。
人生は 今日も 行きゆく以外にない。
否 生き抜くことが 人生だ。