未来を拓く君たちへ

信仰の基本について

勤行・唱題(ごんぎょう・しょうだい)

勤行は、毎日の心の掃除です。

心の用意です。

一日の出発のエンジンをかける事です。

女の人が毎朝、お化粧をするようなものです。

人によっては大きなエンジンを持ってる人がいる。

エンジンの大きさによって、人生の一生の行動が変ってくる。大きな違いです。

勤行・唱題という行(ぎょう)に励むことは、自分自身のエンジンを大きくしているのです。

また、勤行・唱題は、自分自身と大宇宙とが交流しゆく儀式なのです。

ご本尊を根本として、自分という「小宇宙」の中に「大宇宙」の生命力を、生き生きとくみ上げゆく作業が勤行です。それを毎日繰り返していけば、生命力のエンジンが強くなってくる。

日蓮大聖人は「一遍の題目にも、限りない功徳がある」と言われている。

いわんや、真剣に勤行・唱題を続けたら、どれほど素晴らしいか。

全部、自分自身のためです。義務ではなく、権利です。

また、勤行という行に励むということは、毎日の「心のトレーニング」です。

自分自身の生命を清浄にし、エンジンをかけ、願い通りの軌道に乗せていくことができるのです。

心身ともに回転を促し、リズムを整えていくことです。

いちばん苦しんだ人が、いちばん幸福になる。

いちばん悩みを持った人が、いちばん偉大な人生となっていく。

これが仏法です。だから素晴らしいのです。

悩みといっても、いろいろある。自分のこと、将来のこと。また身近な家族の事もある。

更には、友達のことについて悩みになるかもしれない。

或いはもっと大きく世界の平和をどうするか、新世紀をどういう方向に持っていくか

・・・これは偉大な悩みです。

どんな悩みも、全部、題目によって、自分のガソリンに変わる。

生命力に変わる。人間性に変わる。そして福運に変わるのです。

だから悩みが大きいほど、困難が大きいほど、多いに題目を上げきって、成長していけばいいのです。全てを大転換さて行く事ができるのが、この仏法哲学です。

すべての人に、自分でなければできない、自分の使命がある。

使命がなければ生まれてきません。

例えば世界には、たくさんの山がある。高い山、低い山。

世界にはたくさんの川がある。長い川、短い川。

しかし、みな山であり、みな川であることには違いはない。

穏やかな万葉の奈良の山もあれば、勇壮な阿蘇ある。

壮大な白雪のヒマラヤもあります。それぞれに美しい、味がある。

川も、鮭の故郷となる石狩川もあれば、詩情の千曲川もある。

対岸が見えない大黄河があり、アマゾン川もある。

その川にしかない魅力がある。

これと同じように人間もまた、それぞれの使命があって存在するのです。

いわんや若くして、妙法に縁した君たちです。君には君でなければ出来ない、君の使命がある。そう確信し、誇りを持つのです。

題目をあげて、「目の前の山を登れ」。

登った山頂から、もっと広い人生が見えてくる。

自分だけの使命もだんだんと、わかってくるのです。

「使命があるのだ」という事を忘れない人は強い。

どんな悩みや困難に直面しても、負けない。

悩みや困難を全部、希望のエネルギーへと変えていけるのです。

これが信心の大功徳となって、君自身に現れます。

これを確信して、全てに挑戦してゆく青春を送って下さい。