声 (こえ) 仏事 (ぶつじ) を為 (な) す
心が声に表れる
ある時、皆で題目三唱(だいもくさんしょう)
したが声が揃 (そろ)わない。
戦いに臨 (のぞ)む皆の呼吸が、
合っていなかった。
心がバラバラでは、皆の力も結果も出ない。
私は何度もやり直した。
声が揃うまで題目を唱 (とな)えた。
そして「前進」という合言葉 (あいことば)を皆で何回も繰り返して叫んだ。
最初は弱弱 (よわよわ)しい声が、
だんだんと勇気凛凛 (ゆうきりんりん)と力強くなっていった。
皆の心に「前進する決意と自信」が漲 (みなぎ)っていった。
心が声に表れる。声が壁 (かべ)を破る。
声が出るようになった時、勝利へ怒涛 (どとう)の前進が始まったのである。
「声 (こえ) 仏事 (ぶつじ) を為 (な)す」である。
声で仏の仕事をするのだ。