青春は人生の一生の土台
山本 伸一
未来は無限だ。
未来は希望だ。
未来は夢だ。
未来は大活躍の劇場だ。
「未来部」は
なんと無限の意味をはらんだ
名前であろうか。
未来は後悔がない。
輝く希望がある。
未来のない人は
死である。
未来を考えない人は
愚者である。
未来があれば
幸福もある。
勝利もある。
無数無量の成功がある。
感激がある。
喜びの乾杯がある。
あのドイツの文豪
ゲーテは謳(うた)った。
「われわれは結局
何を目ざすべきか。
世の中を知り、
これを軽蔑しないことだ」
また
彼は言った。
「人生は注意だ!」
さらに
「そうだ、
全くぼくは一個の旅人、
地上の巡礼に過ぎない。
君たちは いったい
それ以上のものか」
そしてまた
彼は語った。
「どれほど深く
苦悩に ひたっていようとも
きみは やはり
青春の幸(さいわい)に生まれた身
勇気をふるいたまえ、
敏捷(びんしょう)な一すこやかな歩みに」
若き生命の持ち主は
皆が
その魂は
閃光(せんこう)を放っているのだ。
気取る必要もない。
失敗に臆する必要もない。
愚かと言われようが
貧しいと言われようが
そんなことは
弱々しい風が
吹いていると思え!
君の夢は
君しか持てない。
君の宝は
君しか持てない。
君の使命は
君しか持てない。
だから
不思議にして偉大なる
生命の鍵を
持っているのが
君なのだ!
皆に仰がれ
皆に教えゆく
宝の書がある。
宝の技がある。
宝の遺産がある。
君の長い生涯の中に
決して希望を
死滅させてはならない。
感情で
逃走してはならない。
邪険な人々の罵りに
人生を
奪われてもならない。
胸を張って
北風に進むのだ。
断固として
自分自身の人生を
勝利するのだ。
父のために
母のために
自分自身のために
平和のために
友情のために
そして
永遠のために!
そこにこそ
幾千人に
痛めつけられても
すべてが
勝ち抜いた君の
長い生涯を飾りゆく
大勲章と光るのだ!
君よ
君の名前を呼ぶ人が
いなくとも
君は君らしく
生きるのだ。
有名になる必要などない。
狂った人間の世界で
褒(ほ)められる必要もない。
狂乱した嫉妬の世界で
悩む必要もない。
君は君らしく
確かなる人生観を持って
残酷なこの社会を
切り開いていくのだ。
人生は劇だ。
若さは名優だ。
世間には
無情にして
下劣な人々も
多いかもしれない。
苦しみに負け
悩みに負けて
敗北者になる人間も
多くいる。
社会から追放されゆく
敗北者もいるだろう。
そしてまた
恥ずべき行為を
一生涯 背負いながら
恨みと苦しみに
生き抜いていかねば
ならない者もいる。
移ろい動きゆく
この複雑の社会。
果てしない人の心の
葛藤の人生。
君よ
その中にあって
無残に吹き飛ばされゆく
愚者であってはならない。
好奇心に流されて
残酷な無知を謳(うた)いゆく
人間になるな!
希望を抱いた人間には
未来が光る。
自身の運命に約された
奥深く輝きわたる魂を
絶えず見つめて
君よ
不安と戦い抜き
勝つのだ!
卑しき欲望を乗り越えて
栄光と幸福をつかむのだ!
畜生の群がり叫ぶ
暗礁(あんしょう)にぶつかるな!
目的地を
絶えず確かめながら
高貴な物語を
綴りゆき給え!
若き君よ
人生の生活の
甘い安易な虜(とりこ)と
決してなるな!
暗い運命の道を
決して歩むな!
春に太陽を求めながら
美しく花が
顔を覗(のぞ)かせゆく
この道を進むのだ!
彼方に
白い雲が
また彼方に
青い山脈が
そして彼方に
緑の高原が!
生き抜き
戦い抜いた
満足の心で
喜びをもたらす我が家へ!
夕暮れの
名も知らぬ樹々の
ざわめきを聞きながら
新しい人生となって
我が家へ
近づいていくのだ。
若き君よ
遊びだけには
絶対に負けるな!
一生のための勉強だ。
勝つための勉強だ。
勝たねば幸福はない。
自分は
自分のために勉強する。
自分のために苦労する。
それは
親の幸福のためになるからだ。
多くの人のためになるからだ。
自分自身に溺れて
人々のために
平和のために
社会のために
働き貢献できない人間は
畜生と同じだ。
暗闇をうろつく
哀れな畜生になるな!
太陽に打たれながら
汗を流して
今 努力しなければならない
課題に向かって
格闘していくのだ。
それが
勝利の自分を
創ってくれるからだ。
勝利者は幸福者である。
敗残者は
暗い侘(わび)しい
不幸の連続である。
惨敗だ。
人生は
幸福のためにある。
勉学は
幸福のためにある。
幸福の究極と永遠性を
説いたのが仏法だ。
だから僕は
父の言うとおり
信仰に入った。
母の言うとおり・
信心をしたのだ。
自分自身の五体に
何か手応えがあることを
感じている。
正しき幸福への軌道を
踏み外すな!
大切な命だ。
正義という
美しい世界を目指せ!
酷(むご)い目をした
あの喜びのない世界に
踏み込むな!
人生を
喜びで生き
喜びで去っていくのだ。
その出発の
青春の讃歌(さんか)の詩(うた)を
今日も歌え!
勝つために
前進の曲とともに歌え!
この世の
あらゆるものが
君に幸福を
もたらしてくれるとは
限らない。
いな 反対に
不幸の泥沼に
連れて行かれることが多い。
君自身の中に
幸福の軌道か
地獄の軌道か
君自身が見極め
決定するのだ。
万巻の書を読んでも
その結論は出ないだろう。
そこに
仏法の真髄(しんずい)という
法則があるのだ。
友よ
不安に行き詰まるような
弱々しい青春であるな!
すべてが
私の人生の
転機ととらえて
偉大なる
正義の目標に向かって
勝利の坂を
勇敢に登っていくのだ!
青春よ
勝ちまくれ!
若き君よ
希望の未来に舞いゆけ!
未来部 万歳!
未来部の成長が
広宣流布だ。
未来部の勝利が
創価の勝利だ。
未来部に
栄光あれ!
勝利あれ!
2002年 5月27日
世界桂冠詩人