<御文> 「我が滅度の後・後の五百歳の中に閻浮提に広宣流布せん」等云云、仏滅後の多怨は後五百歳に妙法蓮華経の流布せん時と見えて候(呵責謗法滅罪抄、1130ページ) <通解> (法華経薬王品には)「わが滅度の後、後の五百歳のうちに閻浮提に広宣流布するであろう」等と述べられている。(今は)仏滅後で怨嫉が多いので、“後の五百歳に妙法蓮華経が流布する時”であると見える。 <池田先生が贈る指針> 妙法は、末法万年にわたり民衆の苦悩を打開する法理だ。時代の闇が深いほど、太陽の仏法の慈悲と智慧が光る。 地涌の生命という普遍の大地に立ち、差異を超えて尊敬し合い、苦難に挑む地球民族の連帯に、人類の希望がある。 さあ世界広布の誓願を胸に、御書と共に元初の旭光で我らの地球を照らしゆこう!![]()
第1回本部幹部会への池田先生のメッセージ
世界広布の久遠の使命を胸に さあ出発! 「一年で百年分の歴史を」新世紀が開幕した2001年1月の第1回本部幹部会でスピーチする池田先生(八王子市の東京牧口記念会館で)。今再び、第1回の本部幹部会から、師弟の「不二の旅」を開始しよう 一、「青年」こそ「希望」の異名です。 いかなる試練の挑戦があろうとも、青年がたくましく応戦し、成長してくれるならば、無限の希望が生まれ広がるからです。 新たな一年、我ら創価の大地には、いやまして凜々しく「青年」即「希望」の価値創造の連帯が躍動しています。
特別企画「サンライズステージ」では、創価ルネサンスバンガードが躍動の演技・演奏を披露した(昨年12月、東京戸田記念講堂で) 一、日蓮大聖人は、父君・母君のことを偲ばれつつ、法華経神力品の一節を引いておられます。 「太陽と月の光明が諸々の闇を除くことができるように、妙法を受持し弘通する地涌の菩薩は、世間の中で行動して、衆生の闇を滅することができる」(御書903ページ、趣意)と。 民衆仏法の御本仏であられる大聖人は、末法濁悪の闇が最も深い時をあえて選ばれ、「民が子」として「民の家」に誕生されました。 そして泥沼の如き現実社会に飛び込み、全民衆の苦悩を万年先、いな、尽未来際まで照らし晴らす「太陽の仏法」を説き顕してくださったのです。
2021年の元日、富士山頂に初日の出が重なり、荘厳な「ダイヤモンド富士」が現れた(山梨・本栖湖周辺で) 太陽の仏法の大光赫々と 苦悩の民衆を照らせ! 一、この「太陽の仏法」の赫々たる陽光を、二度の世界大戦という前代未聞の大闘諍に喘ぐ20世紀の闇に、黎明の如く決然と放っていかれたのが、牧口先生と戸田先生であります。 創価の師弟は、「十界互具」「一念三千」という、人生観、社会観、生命観、宇宙観まで明かした最極の哲理を掲げて、一人一人の胸奥から元初の希望・勝利の太陽を昇らせていきました。 この人間革命と宿命転換の蘇生のドラマは、今や全地球で「月月・日日に」(同1190ページ)、強く生き生きと繰り広げられているのであります。
「地涌の菩薩」の勇気と智慧を 一、今年は、大聖人の御聖誕800年――。 私たちは不思議にも、「今この時」を選んで共に生まれ合わせ、「世界広宣流布」の戦いを起こしております。 久遠からのこの宿縁と使命を自覚するならば、何ものにも負けぬ偉大なる「地涌の菩薩」の勇気と智慧と慈悲が、一人一人に滾々と涌現しないわけがありません。 日蓮仏法は、「世界平和」と「永遠の幸福」という、全人類が力を合わせて目指すべき境涯の最高峰を照らし出し、そこへ至る道筋まで明確に示しております。 「衆生の闇」は、ますます深い。 だからこそ、私たちは「立正安国」「立正安世界」の信念の行動を貫きながら、地域へ社会へ未来へ「太陽の仏法」の大光を、いよいよ、たゆまず明るく温かく、そして普く惜しみなく贈っていこうではありませんか!
誓願の国土の安穏を勝ち開け 一、60年前、第3代会長として最初に迎えた元日、私は学会常住の「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の御本尊の御前にて、宣言しました。 「力の限り、戦いましょう! 私は、この一年で百年分の歴史をつくります」と。 そして年頭より関西を経由して九州へ入り、さらに東京・関東各地の支部結成を行って、初のアジア訪問へと出発しました。 日本全国を駆け巡り、ヨーロッパを初訪問したのも、この年の秋です。 「一年で百年分の歴史を」と誓った私の先駆の行動は、題目を唱え抜き、心で戸田先生と常に対話しながらの「不二の旅」でした。 御聖訓には、「よき師匠と、よき弟子と、よき法と、この三つが寄り合って祈りを成就し、国土の大難をも払うことができるのである」(同550ページ、趣意)とあります。 「師弟不二」にして「異体同心」なれば、力が湧きます。友が広がります。諸天も動き、勝利の道が開かれます。 あらゆる祈りを成就し、誓願の国土の安穏と繁栄を勝ち開いていくことができるのです。
池田先生がしたためた、墨痕鮮やかな「不二乃旅」の大書] 一、これからの十年は、まさに地球の大難をも払い、「生命尊厳」そして「人間革命」を基軸とした「新たな人類文明」を建設しゆく大事な大事な時であります。 この十年を決しゆく勝負の一年、希望・勝利の「不二の旅」を共々に朗らかに決意し合って、私の年頭のメッセージとします。
世界の新年勤行会への池田先生のメッセージ
「希望・勝利の年」の開幕を祝賀する新年勤行会が、1日を中心に、オンライン等を活用し、世界各地で開催された。ここでは、池田先生が勤行会に寄せたメッセージを紹介する。 仲良く朗らかなスクラムで前進 人々を希望と勇気の光で照らせ 「希望・勝利の年」の開幕、誠におめでとうございます! 創価学会創立100周年の2030年へ、全世界の地涌の同志が共々に、心に元初の太陽を昇らせ、清新にして不屈の息吹で出発することができました。 日蓮大聖人は、大難の連続の中で「うれしきかな末法流布に生れあへる我等」(御書1439ページ)と仰せです。 この御本仏のお心に連なり、創価の宝友は仏法史に燦然と輝く世界広布を実現してきました。打ち続くコロナ禍の試練にも勇んで挑み立ち、人々を希望と勇気の光で照らし続けています。 苦難の時こそ、「師子王の心」を取り出し、最大に「生命の底力」を発揮し、「異体同心の団結」で勝ち越えていく。これこそ、日蓮仏法の真髄であり、創価の師弟の誇りです。 大聖人は厳然と示されました。「所有一切衆生の備うる所の仏性を妙法蓮華経とは名くるなり」(同498ページ)と。 広宣流布とは、自他共の仏性を呼び覚ます運動であり、人類を仏と同じ境涯に高めゆくための、間断なき、そして壮大な戦いです。 とりわけ、これからの10年は、末法万年尽未来際へ大河の流れを安定、恒久化させていく勝負の時であります。その出発となる重要な本年を、いよいよ仲良く、朗らかにスクラムを組んで前進し、一つ一つの課題に勝利していきたいと思うのであります。 一人一人が、後継の青年部・未来部を温かく、大らかに育みながら、共に青年の心で若々しく、福運に満ちて「心の財」を積んで「人間革命」の勝利の実証をいやまして打ち立てていきましょう! そして、家庭を、地域を、職場を、社会を、妙法の大光で照らしながら「立正安国」「立正安世界」の希望、そして勝利の連帯を幾重にも広げていこうではありませんか! 私と妻も、より一層、皆さん方とご家族の健康、長寿、幸福、安穏を祈り抜いてまいります。どうか、お元気で!
聖教新聞 2021年1月6日