
新春を飾る“箱根駅伝”――全ての若人の力走と団結に大喝采を送りたい。
我らの創価大学駅伝部は見事なチームワークで、感激の劇を創ってくれた。開学50周年という佳節に、皆で心を一つに勝ち開いた壮挙、誠におめでとう!
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年越しの厳しい寒波に見舞われ、北国・雪国の方々はご苦労もひとしおであろう。全国、全世界の宝友の健康と無事安穏を、いやまして強盛に祈らずにはいられない。
御本仏・日蓮大聖人は佐渡での厳冬を耐え忍ばれ、仰せになられた。
「我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし」(御書1343ページ)
大聖人は、御自身があらゆる大難を乗り切られつつ、「冬は必ず春となる」(同1253ページ)と、いかなる逆境も絶対に打開できる「希望・勝利」の道を開いてくださった。
ゆえに、ありのままの自分が、今いるその場所から、妙法を行じていけばよいのだ。題目を唱えるわが生命が、さながら「宝塔」であり、御本尊ましますわが家が、広布を進めるわが街が、さながら「常寂光の都」なのである。
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恩師・戸田先生は、「今年こそは」という新年の決意を大切にされていた。
大宇宙と同じく我ら人間にも、一切をより良く転換させていける妙法の大生命力がある。信心をしていながら、それを自覚できなければ、自分が損をしてしまうからだ。
正月は、心新たに、この生命力のスイッチを入れる時である。そして、宇宙運行の妙なるリズムの軌道に乗り、その年の生活に、「人間革命」の実証を晴れ晴れと示すのだ、と恩師は教えられた。
まさに「一身一念法界に遍し」(同247ページ)である。
1956年(昭和31年)1月4日、戸田先生の名代として、私は「大阪の戦い」の出陣をした。
関西の不二の同志と「我らは勝った!」と宣言したのは、この日この時である。
「結句は勝負を決せざらん外は此の災難止み難かるべし」(同998ページ)との御聖訓を心肝に染め、民衆の幸福と平和のために、断じて勝利をと誓い合ったのだ。
65星霜を経て、生命尊厳の哲理を掲げる「立正安国」の対話の大光は、今や人類を遍く照らし始めている。
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凍てつくロシアの大地でも、わが友は意気軒高だ。
国内で10時間の時差がある広大な国土にあって、連携を取り合い、励まし合いながら、「異体同心」のスクラムで新年を出発したと、うれしい報告が届いた。
若き創価の世界市民を旗頭として、新たな一年、足元の地域社会にも、遠大な地球社会にも、人間主義の「希望・勝利」の連帯を、一段と築き広げていこうではないか!
聖教新聞2021年1月4日付